今回の作品は、「実存共同」です。主に田辺元さんや京都学派の著書にでてきます。西田哲学を象徴する「述語」、そういっても差し支えないでしょう。私とあなたとの繋がりはもちろん、死者と生者との繋がりさえも徹底的に探求する「西田哲学」の魅力が、この絵で表現できていることを願います。 まず、実存というのは、サルトルなどに代表される「実存主義」の実存です。あるいは、ハイデガーの現存在とも同様の意味です。要するに、今ここにいる私っていうのも、もちろん存在ではあるんですけど、自分が生まれる前、あるいは死んだ後までも含めた、 ...