今回は、キュビズムの手法、思想を援用して描いた作品を、四点紹介・解説します。 まず、キュビズムというのを簡単に説明すると、対象を一旦ばらばらに分解して、主観的に再構成すること。 その元祖となるのは、ポール・セザンヌです。 普通に風景をそっくり写すだけなら、こうはならないと思うんですけど、セザンヌなりの風景の捉え方をすると、こんな感じになるのでしょう。キューブ、すなわち立方体によって再構成された世界、だからキュビズム。もちろん、他にも色々な説明のしようがあるのですが、とりあえず、これが初期キュビズムといわれ ...