思索さん

作品no38:歴史に求められる保守的態度ー差異と反復

作品№37

1分で作品解説 今回の作品は、『ニヒリズムの本当の意味』です。 ニヒリズムは虚無主義? 本当の、っていうくらいですから、当然本当じゃないニヒリズムもあります。しかも、本当じゃない方が、一般的に知られているような気もします。たとえば、ニヒリズムは「虚無主義」なんて訳されるので、虚無=無意味、人生に意味はない、っていう主張だと思われたりします。生きてることに意味はない、じゃあ生きるのをやめよう、みたいな、、、 こんなイメージがあるものですから、ニヒリズムといえばネガティブな思想、と食わず嫌いされちゃうこともあ ...

作品No36

問題2を見る・問題3を見る 問題1 今回は、「この設計のどこが可笑しい?シリーズ」です。全部で三点、紹介・解説します。ただし、いずれの図面にしても、決して現実に存在しないような、明らかにおかしい図面ではなくて、むしろ割りとありがちな設計だったりするので、以外と難しいと思います。 一枚目の作品。タイトルは「三年後に離婚する夫婦」です。さて、何で離婚するのでしょうか? ヒントは、夫婦の愛も三年。 答え 問題は、この夫婦寝室にありました。新婚ホヤホヤの時は、二人で一緒の部屋なんて、夜も眠れない、幸せな空間である ...

作品No35:善悪の概念

一分で作品解説 文字起こし 今回の作品は、「善悪の概念」です。最近の風潮だと、善悪なんてものはない、それは人間が勝手に作ったものだ、なんて意見も聞きます。映画なんかでも、善悪の価値観を揺るがすような、そんな作品も見られます。善悪なんて本当にあるのか?あるいは、善悪はないんだ!って言い切ってしまってもよいのか?ここには、一筋縄ではいかない問題があるわけです。ただ、見方を変えて、善悪が必要か必要でないか、でいうと、それは必要なんじゃないかな、というのが、私の考えです。人が集団生活をしていく上で、やはり約束事は ...

作品No34:抑止力という名の理想論

一分で作品解説 文字起こし 今回の作品は、「抑止力という名の理想論」です。最近、抑止力という言葉が、簡単に使われがちですが、よくよく考えると、抑止力って、結構な理想を前提しています。まず一つ目に、自分が相手より強いということ。それも、常に相手より強くないといけませんから、震災なんかが起きて、国の力が弱まったら、、、悲惨なことになりますね。次に、抑止と攻撃の判断を、どうやってするか。映画みたいに、わかりやすい悪者が攻撃してきたら、話は簡単ですけど、実際、喧嘩の原因なんかでも、突き詰めていくと、結局誰が悪いの ...

作品No33:パノプティコン

一分で作品解説 文字起こし 今回の作品は、「パノプティコン」。哲学好きの方だと、すでにご存知かも知れませんが、日本だと「一望監視システム」と表記されたりします。明治村にある、「」が有名ですね。真ん中に監視する部屋があって、その周りを監獄で囲っている。そして、監視する人からは監獄が見えるんですけど、監獄側からは監視している人が見えない。要するに、監獄にいる囚人としては、自分が今監視人にみられているかどうかが分からない。でも、見られているかも知れないから、良い子にしておこうという心情になるわけです。結果、実際 ...

作品№32

この絵が収録されている画集 弁証法とは? 今回の作品は、「絶対弁証法」です。哲学好きの方であれば、「弁証法」という単語にピンと来ていると思いますが、みんながみんな哲学好きというわけではありませんので、軽く「弁証法」の説明をしておきます。 難しい話しは抜きにして、簡単な例を挙げましょう。定番なのは、カレーうどんの話です。「カレーライスが食べたい人」と「うどんが食べたい人」がいて、さて、カレーとうどんのどっちを作ろうかとなった時に、間をとってカレーうどんを作ろう。これでwinwin 、仲良し継続みたいな感じで ...

作品№31

イデアとは? まず、イデアというのは、プラトンの著作で初登場する概念で、ざっくり言うと、真理とか、本当の世界、のようなものです。イデアという真理があって、その影のようなものとして、私たちの目に見えている世界がある。これがイデアという概念です。つまり、私たちの今見ている世界というのは、真理の世界の影のようなものだから、偽物の世界だ、というわけですね。この偽物の世界から抜け出して、イデアの世界、真理の世界に到達しよう、これがイデア論のおおよその世界観です。 私たちの今見ている世界は、偽物の世界だから、犯罪とか ...

作品№30

この絵が収録されている画集 誤解される他力本願 他力本願って聞くと、なんとなく他人の力、他人任せ、ってイメージしていませんか?あの人はいつも他力本願だ!私は他力本願だから、自分では何もしない。こんなイメージで捉えられがちです。でも、他力本願というのは、本来仏教で生まれた言葉ですから、そもそも自分と他人みたいに、分けて考えること自体が、あやまりであるといえます。ここからここまでは自分で、ここからはあなた、みたいな分別をするから、「他力本願=他人任せ」みたいな解釈になっちゃうんです。 自分一人では生きていけな ...

作品No29:『ワ○チン教』vs『反ワ○チン教』−コ□ナ渦に生まれた二つの新興宗教