思索さん

第一話:釈尊の誕生と時代背景

釈尊の誕生 紀元前四三六年ー北インド。釈迦族の王スドーダナと夫人マーヤーとの間に一人の赤ん坊が産まれました。ゴータマ・シッダールタ、後に、釈尊と呼ばれる人物です。 しかし幸せな日々は長くは続きません。マーヤー夫人は太子を出産して七日後に亡くなってしまうのです。その後マーヤー夫人の妹・マハーパジャパティによって養育されるのでした。 当時の時代背景 太子の育った時代のインドは社会的にも思想的にも転換期を迎えていました。 インド社会特有の「カースト制度」が定着し始めたのもこの時期です。 宗教の面でも従来の伝統的 ...

縁起の理法

簡単に説明すると・・・ 縁起の理法は、釈尊が悟った「この世の真理」です。では、釈尊が求めていた真理とは、そもそも何だったのか?それは、苦しみからの解放。もっというなら、「死の恐怖」を克服することでした。 その結果、たどり着いたのが、「実体はない」という考え。「すべては関係性である」と考えたのです。これは言い換えれば、「執着心を手放す」ともいえます。"自分が"死ぬ、この自分という部分への執着が、死への恐怖を招いているからです。そうではなくて、自分には、自分が生まれてくる前があって、自分が死んだ後があるという ...

作品№8

今回の作品は、「家庭問題を隠蔽するお家」です。何をテーマにした作品かというと、公共性とプライバシー。プライバシーも大事だけど、それと同じくらい公共性も大事、そういったことを感じ取っていただければ本望です。 外の目線も大事 たとえば最近だと、外から家の中を覗かれたくないから、窓を小さくしたり、足元の方に窓を設置したり、あるいは覗き見防止シートをはったりしますよね。一昔前だと、それこそ高い塀を設けたりなんかもしました。こうやってプライバシーを高めていく、というのは、もちろんそれはそれでいいこともあるんですけど ...

作品№7

準備中

作品№6

準備中

作品№5

この作品は、以下の記事でまとめて解説しています キュビズム作品特集

作品№4

今回の作品は、「メメント・モリ」です。日本語に翻訳すると、「死を忘れるな」という意味になります。 死が隠された現代 現代っぽい言い方をすると、「自分がもし明日死ぬなら、最後に何をするか?」とか、「明日死んでも後悔しないような生き方をしよう」みたいな感じですね。これって、言葉にするのは簡単ですけど、実感するには少々難しい。なぜなら、今の時代は、死と触れる機会が少ないからです。 死に対してお客様になってしまった 命を頂くにしても、お金さえ払えば、私の手元に届く頃には、生きたものではなくて、食材となっています。 ...

作品№3

今回の作品は、世界の起源です。 本家はどんな絵 美術に関心のある方でしたら、すでにお察しかも知れませんが、元ネタはギュスターヴ・クールベの「世界の起源」です。本家の絵を知らない方のために、ざっくり説明しておくと、女性のおまたがドアップになっている絵ですね。一応言っておきますけど、これからする話は、いたって真面目な話ですよ。そこは誤解しないで下さい。 まず、このおまたが「世界の起源」であるとはどういうことか?それはおそらく、このおまたのおまたが私たちの始まりである、ということです。私の人生はどこから始まった ...

作品№2

作品№1

今回の作品は、「空想はいつから始まり、どこから現実であるか」です。 タイトル的には、ゴーギャンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」に似ている気もしますが、今回の作品とは特に関係ありません。 シュルレアリスム では、この絵が何に影響を受けているかというと、シュルレアリスムです。アンドレ・ブルトンや、ジョルジュデキリコなどが、代表的な人物で、翻訳すると、超現実主義なんて言われます。超が付くくらいですから、当然普通の現実ではないわけです。では、どのような現実か、それは例えば、空想の世 ...