今回の作品は、「善悪の概念」です。最近の風潮だと、善悪なんてものはない、それは人間が勝手に作ったものだ、なんて意見も聞きます。映画なんかでも、善悪の価値観を揺るがすような、そんな作品も見られます。善悪なんて本当にあるのか?あるいは、善悪はないんだ!って言い切ってしまってもよいのか?ここには、一筋縄ではいかない問題があるわけです。ただ、見方を変えて、善悪が必要か必要でないか、でいうと、それは必要なんじゃないかな、というのが、私の考えです。人が集団生活をしていく上で、やはり約束事は必要だと。で、約束事である以上は、何が重要かというと、それは話し合いです。善悪があるかないかの話だと、これが善だ、これが悪だ!ってなりがちですけど、そうじゃなくて、約束事として善悪を捉えると、偏った善悪みたいなものから、抜け出せるのではないかな、と思う次第です。