今回の作品は、「非現実の象徴としての裸体」です。裸体なんていうと、あらやだ卑猥な話なんて聞きたくないわ、と思っちゃうかも知れませんが、これはとても真面目な話です。まず、私にとって裸体というのは、現実と幻想のちょうど境目に位置するものです。たとえば、「公園にドラゴンがいる」なんて言っても、そんなわけないだろ!と誰も信じないと思いますが、「公園に裸のお姉さんがいる」って言われたら、そんなわけないだろ!といいつつも、ちょっと行ってみようかな、って気になりませんか?「白昼の野外に裸体のお姉さん」っていうシチュエーションは、非日常的ではありますけど、非現実的とまでは言いきれない。すごい絶妙ではありませんか?