今回の作品は、「パノプティコン」。哲学好きの方だと、すでにご存知かも知れませんが、日本だと「一望監視システム」と表記されたりします。明治村にある、「」が有名ですね。真ん中に監視する部屋があって、その周りを監獄で囲っている。そして、監視する人からは監獄が見えるんですけど、監獄側からは監視している人が見えない。要するに、監獄にいる囚人としては、自分が今監視人にみられているかどうかが分からない。でも、見られているかも知れないから、良い子にしておこうという心情になるわけです。結果、実際に監視されている訳ではないのに、自分で監視されていると思い込んで、模範的な振る舞いをするようになる。どうですか?察しの良い方だと、これまでの説明を聞いて、監視社会を連想しているのではないでしょうか?