苦行生活

苦行生活6年-極端な断食や心を統制して呼吸を止めるなど、太子は考え得る苦行を手当たり次第実修していました。

やがて太子の身体はやせ衰え生きた屍のようになります。それでも一向に光が見えて来ませんでした。太子は思いました。このまま苦行を続けてもいたずらに肉体を疲弊させるだけで、かえって精神をもうろうとさせて いるだけではあるまいか?これでは迷妄を断ち切るなど出来るはずもない。むしろ肉体は健全に保たなければならない。そしてついに苦行を捨てるのです。
釈尊、目覚める

苦行を捨てた太子は、最後の決心を持ってアサッタハ樹の下の石に座し静観に入りました。

石に座して7日後、太子の内心には自覚の精神が芽生えます。「仏陀」=「目覚めた者」の誕生です。以後「釈迦牟尼仏陀」=「釈迦族の聖者なる覚者」と尊称されるようになり、略して「釈尊」と呼ばれるようになりました。

仏陀になって以降も釈尊は7日間アサッタハ樹の下に座り続けました。その後も場所を変えては七日間座り続けます。
釈尊の挫折

しかし再度いちじくの樹の下に戻り黙想に入ったとき、仏陀は絶望の深遠に落ち込むのでした。その絶望は自らの得た正覚の意味を人々に解き明かすことが不可能であるということの絶望です。