第三話:苦行生活

出家修行の始まり

いざ出家修行の旅に出た太子は、托鉢乞食をしながら自らの師となるべき人物を求めて訪ね歩いていました

彼の向かった先は新興気運みなぎる一つの中心地 -マガダ国ー王舎城

ここでは多くの碩学高徳が集めり競い合っていました。

師匠との出会い

ここで太子は二人の修定主義者と出会います。アーラーラ・カーラーマとウッダカ・ ラーマプッタです。

修定主義とは精神を統一し邪念を制御することで肉体との関わりから生ずる物質的欲望を抑えることを理想に掲げる考え方です。私たちの邪念の根源である意識を滅ぼすことによって平静な精神的至福の境地に入ろうと願ったのです。

そのためには瞑想によって精神の抑制を図る必要がありました。その方法としてアーラーラ・カーラーマからは「無所有処定:何も所有していないから、苦しみの対象となるものも何もない」

ウッダカ・ラーマプッタからは「非想々想処定:有るとも無いともいえない境地に達する」

しかし太子はこれらの教えに共感を覚えたものの、同時に疑問も抱きました。①意識は邪念の起こる原因でもあるが、同時に正念の起こる源でもありはしないか?そうであればそれを滅ぼすことは本当に正しいのか ②そもそも意識によって意識を根絶するなら、その根絶する意識は何なのか

疑念

そうした懐疑の結果、シッダールタは二人の師の下を離れ自分自身の探求を続けるのでした。

苦行

そしてシッダールタは王舎城よりさらに西方に向かいます。ウルヴェーラーの深い森林において苦行生活に入るのでした。苦悩の源である欲望は肉体の活動ご旺盛であるために起こるのだから、その肉体を極度に苦しめその活動を抑制することによって精神的な自由を期待したのです。

-釈尊の生涯