四法印

四法印は、平たくいえば、縁起の理法を理論化したものです。縁起の理法については、以下の記事で解説していますが、少しおさらいしておくと、此縁性果、すなわち、一切の存在は、互いに関係し合っているということです。すべての事物には、原因と縁があって、またすべての事物は、他の事物の原因と結果になるということ。例私が万引きをした原因お金がなかった。結果、お店が赤字になった。

今は、簡単な例を挙げて、物事の関係性を解説しましたが、これを理論化しようという試みが、四法印です。他にも、有支縁起や四諦八正道など、縁起の理法を理論化したものはいくつかありますので、合わせてお読み下さい。

四法印の意味

まず、四法印とは、縁起の理法を基に作られた、四つの基本的な教法のことです。その四つとは、諸行無常・諸法無我・一切皆苦・涅槃寂静のことです。それぞれ簡単に解説すると、

諸行無常

すべては無常である。常が無い、つまり、世界は常に変わっているということ

諸法無我

常が無いということは、固定した存在(例、永遠に生きる私)はないということ。

たとえば、昨日の自分と今日の自分は同じではない。確実に、死(寿命)に近づいている。

そして、常に変化しているということは、不安定であるということ。

たとえば、今日は楽しかったけど、明日には辛いことが待っているかも知れない。今朝健康だった人が、夕方には事故で大怪我を負っているかも知れない。

だから、常に不安(苦しみ)にかられているこの状態が、一切皆苦。

一切皆苦

生きている限り、すべてが苦しみである。

涅槃寂静

この苦しみの連鎖から抜け出すこと

まとめ:思索さんが考えたこと

ありのままに身を任せる

人は有限である以上、苦しみからは逃れられません。ただ、この有限(諸行無常・諸法無我)の事実を受け入れることによって、心の安定が得られる。このありのままに身を任せるということが、涅槃寂静ではないだろうか

-縁起の理法