作品№53

今回の作品は、「自己=死の自覚」です。死は誰も替わってくれません。誰かが自分の変わりに自分の死を引き受けてくれる、なんてことはありません。自分の死は、絶対に自分のものなのです。その意味で、死というのは、本当の自分そのものなのかも知れません。死んだらその時点で自分は終わるのです。死んでも続くとすれば、それはそもそも自分ではありません。ただの物です。死なないものは始めから生きたものではありません。自己というのは、必ず死ぬのです。

様式解説

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-令和四年作品