作品№33

監視社会の構造?

今回の作品は「パノプティコン」です。日本だと「一望監視システム」と表記されたりします。明治村に保存されている、「金沢監獄中央看守所」が有名。真ん中に監視する部屋があって、その周りを監獄で囲っている。そして監視する人からは囚人の様子が見えるんですけど、囚人側からは監視している人が見えない。要するに監獄にいる囚人としては自分が今監視人にみられているかどうかが分からない。でも見られているかも知れないから良い子にしておこう、という心情になるわけです。結果、実際に監視されている訳ではないのに自分で監視されていると思い込んで模範的な振る舞いをするようになる。要するに自分で自分を監視するようになります。このようなシステムのことを「パノプティコンシステム」といいます。どうですか?察しの良い方ですと、これまでの説明を聞いて監視社会を連想しているのではないでしょうか?

パノプティコンの始まり

まずパノプティコンの起源はイギリスの哲学者、ジュレミー・ベンサムに遡ります。厳密には彼の弟が考案したという話がありますが、どちらにせよベンサムが刑務所のシステムに変革をもたらそうとしたことがきっかけです。当時の時代背景としては、囚人たちを管理するための監視人が足りておらず、人手不足に悩まされていました。これを解決するのがパノプティコン。このシステムを用いれば実際にそこに監視人を置いていなくても囚人たちは今監視人から見られているかも知れない、という心理に陥ってくれます。言ってしまえば囚人が自分で自分を監視するわけです。こうすれば極端な話、適当な時間に一人置いておけばすみます。これによって人手不足を解消したわけです。

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-令和四年作品